多血症の種類

多血症とは、赤血球が異常に増えてしまう状態を指し、

相対的多血症と
絶対的多血症とに分けられます。


相対的多血症とは
下痢、嘔吐などにより水分が失われ赤血球の数は増えていないが結果として
血液中の水分が減ったことにより相対的に赤血球の数がふえた状態をいいます。

基本的に水分を補給すれば回復し
特に問題になることはほとんどありません。



そして、
絶対的多血症とは
何らかの原因により赤血球が実際に増えている状態のことをいいます。

絶対的多血症には更に分類があり

他の病気が原因となり赤血球が増加するものを
二次性多血症とよび、

原因がわからず、赤血球が増加するものを
真性多血症とよびます。

真性の多血症は、原因が不明で、赤血球だけではなく、
白血球や血小板なども増加します。

このことから骨髄の異常増殖性の病気と考えられています。



症状としては
めまいや耳鳴りなどのほか、鼻の先やくちびる、
ほほ、指先、結膜などに濃い赤みでることもあり、
鼻や歯肉から出血することもあります。

脾臓がはれてしまったり、高血圧になる人も少なくなく、
10数年経過する間に、がんや感染症などを
併発することもある恐ろしい病気です。




真性の多血症の場合の治療としては、赤血球が正常値になるまで、
瀉血といって、身体の外に血液を抜くことを繰り返します。

症状はこうした治療によって一時的にはよくなりますが、
治療をやめてしまうと元にもどってしまうので、
化学療法剤などで骨髄の造血作用をおさえます。




二次性多血症の場合は、心臓病や肺気腫、肺結核、気管支拡張症など、
もしくは一酸化炭素中毒などが原因となって起こります。


症状は真性の多血症と同様ですが、
原因となる病気によって、
それぞれの病気の症状が加わってくるのが通常です。



二次性多血症は、もとになっている病気を治療すると
同時に回復するのが通常です。


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