多血症とタバコ、肥満の関連性
よくタバコや肥満の人が多血症になりやすいと聞きます。
なぜこれらの人が多血症になりやすいのでしょうか?
原因は酸素供給量の不足にあります。
タバコの場合は肺の中に煙が溜まって酸素供給が阻害されます。
タバコを吸う人が息切れしやすいのもこれが原因です。
肥満の人は内臓周りに脂肪がつくことにより肺の動きが
阻害されます。
また、肥満の人は脂肪の圧迫により、睡眠時に無呼吸症に
なりやすく、このことも原因となっています。
以前、多血症とスポーツ選手という記事を
書いたのを覚えているでしょうか?
酸素の薄い高地などでトレーニングをすると
酸素供給効率を上げるため、赤血球数が増加して
少量の酸素でも息切れがしにくくなり、スタミナが上昇します。
環境に適応しようと体が自然と反応するんですね。
話を戻すと、結果的にタバコや肥満の人は運動もせずに
高地トレーニングをしているのと似たような状態になっているんです。
運動しているわけではないのでスタミナがつくことはありません。
肺や体に負荷ばかりかけることになるのです。
多血症と診断された場合は、治療として血液を抜く場合があります。
瀉血といってその血液は廃棄されます。
そして、血栓症の原因となる動脈硬化を防ぐため、
禁煙、高血圧の是正、肥満を避けるよう注意する必要があります。
汗をかいたときはなるべく水分補給をして
脱水の予防をするようにしましょう。